遷音速風洞実験
2021/10/18-22にJAXA相模原キャンパスにある遷音速風洞を使って実験を行いました.今回は柔軟エアロシェル模型を用いた流体構造連成解析(Fluid-Structure Interaction Analysis)に関する実験を行ってきました.今回の結果を用いて連成解析モデルの確立を行うことが目的です.
柔軟エアロシェル模型
今回の実験では,柔軟構造体特有の挙動として模型全体の首振り運動に着目していきます.こちらが模型を後方から高速カメラで撮影した実験中の動画です.左方から流入してくる流体から力を受け変形・振動している様子が見て取れます.今後はこの変形挙動に着目して流体構造連成解析モデルの確立を行う予定です.模型の変形の周波数と変形による空力係数への影響なども見ていきます.
上の動画はマッハ0.3の時の様子なのですが,マッハ数をあげた耐久テストのようなことも行いました.マッハ0.6程度の気流中にさらすと模型が破損してしまいました.次男は圧力計測管に串刺しになってしまい,三男や五男も深く傷ついてしまいました.このような悲惨な事件や事故の起こらない平和な世の中になることが私の願いです.
実験に先駆けて10/4-8に模型の作成をしました.材料は高強度・難燃性を有するZYLON繊維を織り込んだ布です.工業用ミシンを用いて模型を作り上げていきます.結構手のかかる作業が多いので,愛着がわいてきて自分の子供のようにかわいく思えてきます.これからマッハ0.3以上の気流に投下すると考えると心が痛みます.
さて,この子たちの行方は...
試験結果
いざ試練へ
上の動画はマッハ0.3の時の様子なのですが,マッハ数をあげた耐久テストのようなことも行いました.マッハ0.6程度の気流中にさらすと模型が破損してしまいました.次男は圧力計測管に串刺しになってしまい,三男や五男も深く傷ついてしまいました.このような悲惨な事件や事故の起こらない平和な世の中になることが私の願いです.
J. Tobari, 2021/10/29