AIAA SciTech
AIAA SciTech Forum (January 3-7, 2022)に参加しました.初めての国際学会への参加&発表でした.こんなご時世ですので現地に行くことはできなかったのですが…今回は気体の吹き出しによる通信ブラックアウト低減化効果のシミュレーションについて発表しました.
通信ブラックアウト低減化研究
エアフィルム効果の検討
通信ブラックアウトはカプセルが大気圏に再突入する際に発生する現象のひとつで,衝撃波により発生したプラズマ気流によって通信が遮断されることを言います(詳しくは当研究室の研究紹介ページをご覧ください.).これを低減して通信できるようにしようといろいろな方法が検討されています.ここでは冷却気体を吹き出してエアフィルムを作るという手法に着目し,シミュレーションによって低減化効果の研究を行っています.
気体を吹き出して,その中を電磁波の伝播経路とすることで通信が可能になるようにします.カプセル形状に適応する前に,地上の風洞試験によって低減化効果を実証することを目標にしています.今回は図のように吹き出しによって表面の電子数密度が低下するという結果を発表しました.今後はカプセル形状に適応して低減化効果を実証しようと思います.
国際学会発表レポート
慣れない英語と時差による昼夜逆転生活をなんとか乗り越え,発表を無事終えました.発表の直前は英語の勉強と称して海外の映画やドラマを見まくっていました.効果があったかは分かりません.
同じセッションには大気再突入の研究者が集まり,参考になる貴重な意見も頂きました.聞き取るだけで精いっぱいでしたが,その分野の最新の成果(はやぶさ2の話など)が直接聞けて面白かったです.
発表資料
AIAA SciTech Forum 2022 の発表資料「Numerical Study on Mitigation of Reentry Blackout by Effects of Air-film」はこちらで公開しています.
T. Miyashita, 2022/1/31
0 件のコメント:
コメントを投稿